Q&A|美濃加茂市 眼科|ふかがや眼科

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外に出ると(風が当たると)涙があふれる?

2012年2月20日(月)

涙があふれる理由には、主に目のけがや目の表面に急激な炎症が起きた場合とそうでない場合とに分けられますが、けがや炎症の場合、他の症状(充血、メヤニ、痛みなど)のいくつかを伴っていることが多いので、今回は後者(ただ涙があふれる)について説明します。

 

涙は涙腺でつくられます。涙腺は肉眼的に見たり触ったりできません。上まぶたの目尻側の奥の方にあります。涙腺でつくられた涙は眼の表面を覆った後、まばたきによって目頭の上下にある小さな穴(涙点)に吸い込まれ、鼻の奥の粘膜に流れ出ます。泣いた後に鼻水が出ることは誰もが経験のあることと思いますが、このことからも、目と(正確には目頭ですが)鼻が通じていることがお分かりでしょう。

 

涙点から鼻の奥に通じている、涙の流れ道(これを涙道といいます)のどこかが狭くなっていたりふさがっていたりしていると、涙があふれます。この場合、涙道にメヤニ(膿)がたまる場合もあり、適切に治療されないと、涙のう炎を発症して目頭が腫れたり痛みが出てくる場合があります。涙道を広げる治療としては、涙道に細い透明なチューブを入れる処置をしたり、ふさがっている場所を内視鏡などを使って広げる手術が必要です。

特にメヤニが出ないような場合は、加齢によりまぶたの張りが弱くなってきて、目の表面を覆った涙が、まばたきによって涙点に吸い込まれる働きが弱くなっている場合のほか、涙があふれるとは逆の症状のように思われますが、ドライアイの場合もあります。まぶたの張りが弱くなっている場合、涙が目尻に流れてきて目尻がただれる、といった症状もよくみられるので、まぶたを挙げる手術や、たるんだまぶたの皮膚を切除する手術をすると症状が改善することがあります。ドライアイでは、涙の量が少なくなっていたり質が悪くなっているため、目の表面がすぐに乾いてしまい、反射として涙を出そうとする働きが起こります。よって実際には涙がたくさん出ているわけではないのに、涙があふれるような症状が起こる場合があります。

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